2012年4月19日木曜日

UNIXのお勉強⑫

【19章 Emacs】p.274〜p.301

■Emacs-Lisp:プログラミング言語Lipsの一種.Emacsの大部分はこれで記述されてい          る.これを用いてEmacsの動作を変更したり,機能を拡張したり出来る.

■デバッガ:プログラムの不具合(バグ)の発見や修正を支援するソフトウェア.
(Emacsの出すエラーメッセージはあまり親切ではない.よってエラーメッセー               ジだけで原因を判断するより,デバッガを利用した方がいい.)

この章では, Emacsの扱い方の説明がなされている.内容は,
①Emac-Lipsにおいて
*変数の値の設定
*キーバインディングの変更
*ライブラリの読み込み
*モード
(Emacsの各バッファには,モードと呼ばれる属性がある.モードにはバッファ操作の性質 を大きく規定する「メジャーモード」と,そのバッファの細かな動作をカスタマイズする    「マイナーモード」の2つの区分がある.)
※バッファ…複数の機器やソフトウェアの間でデータをやり取りするときに,
                       処理速度や転送速度の差を補うためにデータを一時的に保存しておく記                       憶装置や記憶領域のこと.
*初期化ファイル
②Emacsを用いたプログラム開発
*Cモード(自動的な字下げの機能など,Cプログラムの記述に便利な機能を提供している.)
→自動字下げ,自動整形,字下げ量の調整
*コンパイル
→エディタ中からmakeなどのコンパイルコマンドを起動して,バックグラウンドでコンパ  イルを行うことが出来る.(⇔これに対し,Viなどのエディタでは,プログラムの編集が  終わったらエディタを中断してコンパイラを起動し,コンパイルを行う.)
*プログラム変更履歴の管理
…EmacsではVC(Version Control)と呼ばれるシステムにより,ファイルの変更履歴を管  理出来る.('ファイルの変更点を記憶する','古いバージョンのファイルを取り出す'など)

③モードの紹介
*言語系メジャーモード(言語の例:アセンブラ,C++,LATEX,perlなど)
*そのほかのメジャーモード(例:hexl-mode,outline-mode,picture-mode)
*マイナーモード(例:auto-fill-mode,overwrite-mode,auto--save-mode,line-                 number-mode,hide-ifdef-mode,outline-minor-mode)

④簡単なコマンドやライブラリ
*Emacsの拡張機能
 →キーボードマクロ(…一連のキー入力を記録,同じキー操作をより短いキーで何度も実行  させることのできる機能)
*egg/canna/quail/SKK
 →Muleで日本語入力を可能にするためのパッケージ.それぞれ,漢字変換サーバを利用す    る日本語入力パッケージ.
*backquote/cl
 →Emacs-LispにCommonLisp風の機能を追加するためのパッケージ
*hilit19
 →フェイスという機能を用いて文字のフォントや色を変更する機能が利用できるようにな    るパッケージソフト
*Shell/rlogin/telnet
 →コマンド
*terminal-emulator
 →Emacs上で端末エミュレータの機能を実現するコマンド

⑤テキスト編集と検索
*spell/ispell
 →英文用のスペルチェッカ(詳細は下巻52章)
*ediff
 →2つのバッファの差分を対象とし,編集作業(変更点の削除や更新)を対話的に行うための  パッケージ
*tags
 →C言語やLispのプログラム中の関数の定義や文字列を指定して,バッファ中のその位置    にカーソルを移動させる仕組み
*grep
 →バックグラウンドで同名の独立コマンドを実行し,検索結果をバッファに取り込む
  コマンド
*dabbrev-expand
 →短いキー入力を補完して別の単語に置き換える仕組み
*YaTeX
 →LATEXの入力をサポートするモード

⑥ネットワークコマンド
*ange-ftp
 →Emacsの通常のファイル操作コマンドをリモートアクセス対応に拡張するライブラリ
*rmail/mh-e/mew/vm
 →Emacs-Lispで書かれた電子メールリーダ
*gnus
 →Emacs-Lispで書かれたネットワークニュースリーダ
*W3
 →Emacs-Lispで書かれたWWWブラウザ

⑥その他
*manual-entry/man
 →バックグラウンドでmanコマンドを実行し,その結果を新たなバッファに読み込んで表  示するコマンド
*dired/find-dired
 →Emacs-Lispで書かれたファイル管理ツール
*display-time
 →モード行に時刻や電子メールの到着の有無,コンピュータの負荷などを表示する
  コマンド
*calender
 →新しいバッファに前後3ヶ月のカレンダーを表示するコマンド
*trr(※非標準コマンド)
 →Emacs-Lispで書かれたタイピング用ソフト



この章はEmacsについてでした!Viを利用しているのでさらっと読もうと思ったのですが,最後の方は結構がっつり読みました.
trrコマンド…そんなものがあるんですね!まだまだ知らないことが沢山沢山っ!!!


お勉強TEXT

0 件のコメント:

コメントを投稿